福岡市博多区板付にあるKARADA整骨院です。
先日、来院された40代の患者さんがこうおっしゃっていました。「風邪をひいて咳が続いたのですが、咳が治まってから脇腹のあたりが深く息を吸うとズキッと痛むんです。テレビで肋間神経痛の特集を見て、自分もそうかもしれないと思って、湿布を貼っているんですけど、痛みが引かなくて…」。
今日は日曜日で、予報では雨が続き、来週は気温が一気に下がる見込みです。気温差が大きくなるこの時期は風邪や咳が増えやすく、当院にも「咳のあとの脇腹・胸の横の痛み」のご相談が増えます。福岡の情報番組でも「肋間神経痛」「胸の痛みの原因」といった特集が組まれることがありますが、どんな痛みなら整骨院で相談してよいのか、判断に迷う方が多いのが現場の実感です。
よくある悩み・誤解
「胸や脇腹の痛み=肋間神経痛」と考えてしまいがちですが、胸や脇腹の痛みには、心臓や肺、内臓、皮膚(帯状疱疹など)の病気が隠れていることもあります。自己判断で湿布を貼って様子を見るだけでは、必要な受診が遅れてしまうことがあります。
専門家視点で見る本当の原因
そのうえで、医療機関で重い病気が否定された痛みについて、柔道整復師の立場から見ると、次の2つの要因が重なっていることが多くあります。
1つ目は咳やくしゃみの繰り返しによる、肋骨まわりの筋肉の疲労と緊張です。咳は、肋骨の間にある筋肉(肋間筋)や腹部の筋肉を何度も強く収縮させます。これが続くと、筋肉が疲れて硬くなり、深呼吸や体をひねる動きで痛みが出やすくなります。
2つ目は背中(胸椎)や肋骨の動きの低下です。猫背などで背中の動きが硬くなっていると、息を吸うときに肋骨が十分に広がらず、一部の筋肉に負担が集中しやすくなります。
なぜ一般的な対処法だけでは不十分なのか
湿布は痛みを和らげる対症的な手段です。肋骨まわりの筋肉の緊張や、背中の動きの硬さそのものを整えるわけではありません。また、そもそも痛みの原因が筋肉によるものかどうかの見極めが必要なため、湿布だけで様子を見る判断は避けたいところです。
自宅でできる安全なセルフケア
- やさしい深呼吸:痛みのない範囲で、ゆっくり息を吸って吐く動作を5回。無理に深く吸わないでください。
- ぬるめの入浴:38〜40℃で温まり、肋骨まわりの筋肉の緊張をゆるめます。
- 急な体のひねりを避ける:痛みが落ち着くまで、重い物を持つ・強くひねる動作は控えます。
※ 痛みが強い場合や、深呼吸で痛みが増す場合は、無理に行わず中止してください。
医療機関と整骨院の使い分け
このテーマでは、まず医療機関の受診を優先してください。次のサインがある場合は、整骨院ではなく、すぐに受診してください。
- 胸の締めつけ感、冷や汗、息切れ、動悸、左肩や腕への痛みの広がりがある
- 息苦しさが強い、または呼吸のたびに強い痛みがあり息が吸えない
- 発熱や咳が長引いている、または痰に血が混じる
- 痛みのある側の皮膚にピリピリした痛みや赤み、水ぶくれがある(帯状疱疹の可能性)
- 強い咳のあとから急に痛みが出て、押すと一点が強く痛む(肋骨の骨折や疲労骨折の可能性)
特に胸の締めつけ感や冷や汗を伴う場合は、ためらわず救急を含めて受診してください。
整骨院でできること・できないこと
当院では、医療機関で重い病気が否定されたあとの、肋骨まわり・背中の筋肉の緊張を和らげる施術や、姿勢の調整が可能です。一方、胸や内臓の病気の診断、画像検査、投薬は行えません。
専門家(整骨院)選びのポイント
胸や脇腹の痛みでは、「初回に問診で状態を詳しく聞き、必要なら医療機関の受診を先に勧めてくれるか」を選ぶ基準にしてください。何でも自院で対応できると言う院より、できないことを正直に伝える院のほうが安心です。
ブログを読んで「咳のあとの脇腹の痛みのことを相談したくて」と一言添えていただければ、まず痛みの様子を詳しくお聞きします。
KARADA整骨院 所在地:福岡市博多区板付7-8-59 営業時間:平日9:00〜20:00(14:00〜16:00は休憩)、土日9:00〜14:00 定休日:水曜日・祝日 https://karada-seikotsu.jp/top

