「熱中症対策で水を飲んでるのに、なんだか最近体が重くて…」
こんにちは。福岡市博多区板付にあるKARADA整骨院です。
8月に入り、福岡は連日危険な暑さが続いていますね。アサデス。KBCやももち浜ストアなどの情報番組をつければ、必ずと言っていいほど「熱中症警戒アラート」と「こまめな水分補給」の重要性が呼びかけられています。「のどが渇く前に飲む」「1日1.5〜2リットルを目安に」。これは命を守るために、絶対に守っていただきたい医学的に正しい鉄則です。
しかし最近、当院ではこんなお悩みをよく伺うようになりました。
「テレビで言われた通り、毎日マイボトルを持ち歩いてしっかり水を飲んでるんです。でも夕方になるとふくらはぎがパンパンに張って痛くて。体重も増えたし、なんだか『水太り』しているみたいで体が重だるいんです…」
熱中症対策として「正しいこと」をしているはずなのに、なぜか体に不調が出てしまう。真面目に対策をしている方ほど、このギャップに悩まされています。
実はこれ、「飲んだ水の量」が悪いわけではありません。「飲んだ水を全身に巡らせるための、体の土台(姿勢)」に問題が隠れている可能性が高いのです。
今日は、テレビの健康コーナーではなかなか語られない「夏の水分補給と姿勢の深い関係」について、整骨院の現場からお話しします。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状については医療機関や専門家へのご相談をおすすめします。
なぜ「ふくらはぎを揉むだけ」では夕方にまたむくむのか
「足がむくむから、毎晩お風呂でふくらはぎを一生懸命マッサージしています」「着圧ソックスを履いて寝ています」
これらも、その日の疲れを和らげるためには有効なケアです。しかし、翌日また水を飲んでデスクワークをすると、夕方には同じように足がパンパンになってしまいませんか?
人間の体の約60%は水分でできています。私たちが口から飲んだ水は、腸で吸収されて血液やリンパ液となり、全身をぐるぐると巡り、最終的に汗や尿として排出されます。
体を「ホース」に例えてみましょう。上からいくらきれいな水を流し込んでも、途中でホースがグニャッと折れ曲がっていたら、水はそこでせき止められ、下の方に溜まってしまいます。むくみ(水太り)が慢性化している方の体では、まさにこれと同じことが起きています。いくらふくらはぎを下から上に揉み上げても、その上の「骨盤」や「股関節」の通り道が姿勢の崩れによって圧迫されていれば、水分は再び足元に溜まってしまうと考えられているのです。
プロが見る「水が溜まりやすい体」の2つの特徴
当院で「夏のむくみ」や「足の重だるさ」を訴える方を診察していると、多くの方に共通する姿勢の癖が見えてきます。
特徴1:すわり猫背による「そけい部」の圧迫 デスクワーク中、骨盤が後ろに倒れて背中が丸まった「すわり猫背」になっていませんか。この姿勢が続くと、太ももの付け根(そけい部)が常に折り曲げられ、強く圧迫され続けます。そけい部には下半身の水分を上半身へ戻すための太い血管やリンパ節が集中しているため、ここが圧迫されると足に下りた水分が戻れなくなり、むくみを引き起こしやすくなると考えられています。
特徴2:巻き肩による「呼吸の浅さ(ポンプ機能の低下)」 もう一つ重要なのが呼吸です。リンパ液などを心臓に戻すための強力なポンプとなるのが「横隔膜」です。スマホやパソコンの使いすぎで肩が内側に巻いていると、胸が広がらず呼吸が浅くなります。ポンプが弱くしか動かないため、全身の水の巡りが悪くなり、「飲んでも排出されない」水太りの状態になりやすいと考えられています。
【重要】「むくむから水を控える」は危険な誤解です
ここで、非常に大切なことをお伝えします。
「むくんで体重が増えるから、水を飲む量を減らそう」——これは、夏の時期において命に関わる大変危険な考え方です。
体がむくんでいる時、実は血管の中は水分不足の状態になっていることが少なくありません。細胞の間に無駄な水分が溜まっているだけで、本当に水が必要な場所には届いていない可能性があるためです。この状態で水分補給を怠ると、熱中症などの重大なリスクが高まります。
私たちが目指すべきは「入れる水を減らす」ことではなく、「入ってきた水がサラサラと巡り、自然に排出される体(姿勢)を作ること」です。水分補給は続けながら、体の巡りを整えることをおすすめします。
今日からできる「巡る体」をつくる簡単リセット
【そけい部の圧迫を解放するストレッチ】
- 椅子に浅く座り、右足を後ろに引いて、つま先を床に立てます(左足は前に出したまま)
- 右の太ももの付け根がじんわり伸びるのを感じながら、背筋を軽く伸ばします
- そのまま深呼吸をしながら10秒キープします
- 反対側も同様に行います
デスクワークの合間に、1〜2時間に1回行うと取り入れやすくなります。
【横隔膜ポンプを動かす深呼吸】
- 仰向けに寝て、両膝を軽く立てます
- 両手をお腹に置きます
- 鼻からゆっくり息を吸いながら、お腹を風船のように膨らませます(4秒)
- 口から細く長く息を吐きながら、お腹をペタンコにへこませます(8秒)
寝る前に5回ほど繰り返すと、自律神経も整いやすくなると考えられています。
※動かして腰などに強い痛みが出る場合は無理に行わず、専門家にご相談ください。
こんな「むくみ」は、まず医療機関へ
むくみの中には、内臓の疾患が隠れているケースがあります。以下のような症状がある場合は、整骨院ではなく、直ちに内科などの医療機関を受診してください。
- 片足だけが急激にパンパンに腫れ上がった
- むくんでいる部分を押して指を離しても、へこみがなかなか戻らない
- 息切れや胸の苦しさを伴う
- 尿が極端に出なくなった
- 安静にしていても、日に日にむくみがひどくなる
医療機関で「内臓に異常はない」「長時間の同じ姿勢や運動不足が原因でしょう」と言われた場合に、整骨院での姿勢ケアが選択肢に入ってきます。
整骨院でできること・できないこと
誠実にお伝えします。整骨院は診断や投薬を行う医療機関ではなく、病気によるむくみを治すことはできません。
しかし、「内臓に異常はないのに足が重い」「マッサージしてもすぐ戻る」というお悩みに対して、当院では骨盤の傾きやそけい部の圧迫、巻き肩による呼吸の浅さといった、体の構造そのものからアプローチします。効果には個人差があり、必ず改善するとお約束することはできませんが、体の土台を整えることで「夕方の足の軽さが変わった」と感じていただける方をこれまで多く経験してきました。
専門家選びで気をつけたい1つのポイント
「むくみ解消」「一回で骨盤が整う」といった、過度に効果を強調する言葉には少し注意が必要です。むくみの改善には、そけい部・骨盤・呼吸など複数の要素を丁寧に評価し、段階的にアプローチする必要があります。「なぜむくみやすい体になっているのか」を分かりやすく説明してくれる専門家を選ぶことをおすすめします。
「夏だから仕方ない」と重い体を引きずらないで
真面目に熱中症対策をしているあなたの努力は、決して間違っていません。ただ、そのお水を全身に巡らせるための「体の準備」が、少しだけ追いついていないだけなのです。
「ブログを読んで、夏のむくみと姿勢のことを相談したくて」その一言で大丈夫です。あなたの体が発しているサインをしっかりと受け止め、厳しい残暑を軽い体で乗り切るためのサポートをさせていただきます。
※整骨院での施術は医療行為ではなく、筋肉や関節のバランスを整えることを目的としています。急激なむくみや息苦しさなどがある場合は、必ず医療機関を受診してください。
KARADA整骨院 📍 福岡市博多区板付7-8-59 🕐 平日 9:00〜20:00(14:00〜16:00 休憩) 🕐 土・日 9:00〜14:00 🗓 水曜日・祝日 定休

