梅雨の季節になると体調が悪くなる——それは「気象病」です
「梅雨に入ると毎年頭痛が起きる」「雨の日は心臓がソワソワ落ち着かない」——こうした悩みをお持ちではありませんか? テレビ朝日『林修の今知りたいでしょ!』でも取り上げられたように、梅雨時期には体調を崩しやすい方が増えます。実は、この不調には医学的な根拠があり、「気象病」と呼ばれています。
気象病とは
気象病(きしょうびょう)とは、天気や気圧の変化に伴って起こる身体と心の不調の総称です。別名「天気痛」や「季節病」とも呼ばれています。検査しても異常が見当たらないのに、天候が悪くなると不調が現れるため、医療の現場でも長く見過ごされてきた病態です。
最新の医学研究では、この現象が実際に脳や神経に起こる物理的な変化に基づいていることが解明されています。
梅雨の2大不調:頭痛と不整脈のメカニズム
気象病が発症する主な原因は、気圧・気温・湿度の急激な変化です。
低気圧による頭痛のしくみ
気圧が下がると、私たちの体の内部から外に向かって押す力が減少します。その結果、体液が血管の外に流出しやすくなり、脳の細胞が膨張(浮腫)を起こします。特に頭蓋骨に囲まれた脳内では、膨張スペースが限られているため、この腫れが直接的な頭痛につながります。
また、低気圧によって内耳の気圧センサーが刺激されると、そこから脳の三叉神経(さんさしんけい)に信号が伝わり、痛み物質が放出されます。これが片頭痛を引き起こすメカニズムです。
低気圧による不整脈・動悸のしくみ
低気圧が続くと、交感神経と副交感神経から成る自律神経のバランスが乱れやすくなります。通常、体は気圧変化に適応するため自動的に調整するのですが、急激な気圧低下に対応しきれないと、自律神経が過剰反応を起こします。
その結果、心臓の鼓動が不規則になったり、脈が飛んだり、動悸を感じたりするようになります。これは危険な病気ではなく、自律神経の過緊張による「期外収縮」(きがいしゅうしゅく)という比較的軽度の不整脈であることがほとんどです。
梅雨時期に気象病が起きやすい人の特徴
調査によると、梅雨時期に不調を訴える人は全体の約50%(2人に1人)です。しかし、かかりやすさには性別や年代による差があります。
- 女性が男性より約2倍かかりやすい:特に30~40代の女性では、60%以上が梅雨時期に何らかの不調を経験しています。これはホルモンバランスの影響により、女性の自律神経がより変化しやすいためと考えられています。
- 運動不足の人:普段から身体を動かしていない人は、自律神経の調節能力が低下しているため、気象病になりやすい傾向があります。
- 低血圧傾向の人:血管の反応が鈍いため、気圧変化への対応が遅れやすくなります。
梅雨の不調「水毒」という観点から
漢方医学では、梅雨時期の不調を「水毒」(すいどく)と呼びます。これは、体内の水分バランスが乱れ、頭重感(頭がダル重い)、むくみ、痛み、吐き気、めまい、耳鳴りなどが起こる状態を指します。
以下のチェックリストに1つでも当てはまれば、「水毒」体質かもしれません。
- めまいや立ちくらみを感じることが多い
- 頭痛や頭重感を感じることが多い
- 耳鳴りがする
- 冷え症である
- 乗り物酔いをしやすい
- 体のむくみが気になる
- 下痢をしやすい
- 上記の症状が季節や天候の変化で悪化する
梅雨の不調を軽くするための対策
1. 生活リズムを整える
毎日同じ時間に起床、睡眠、食事をとるよう心がけましょう。朝日を浴びることで、夜に自然と眠くなるホルモン(メラトニン)のバランスが整い、自律神経が安定しやすくなります。
2. 深呼吸とリラックス
深くゆっくり呼吸をすることで、副交感神経(リラックス神経)が優位になり、自律神経のバランスが取り戻しやすくなります。吐く息を吸う息の約2倍の時間をかけるのがポイントです。毎日5~10分程度を目安に行いましょう。
3. 室内外の温度差を小さく
外気と室内の温度差は3~4℃程度に抑えるのが目安です。エアコンで冷えすぎた室内から外に出ると、自律神経が急激に反応し、不調が悪化しやすくなります。
4. 軽い運動
週3~4回、20~30分程度のウォーキングやストレッチを心がけましょう。運動は自律神経の調節能力を高め、気象病になりにくい体質を作るのに役立ちます。
5. 温かいお風呂(38~40℃)
就寝の1時間ほど前に、ぬるめのお風呂に15~20分浸かることで、副交感神経が優位になり、質の良い睡眠が得られやすくなります。
6. 水分代謝を整える食材を意識的に摂取
漢方の観点から、「水」のめぐりを整える食材:カボチャ、トウモロコシ、大豆、小豆、キュウリ、スイカ などを積極的に摂りましょう。
7. スマートフォン・パソコンの使用を控える
特に寝る前の画面使用は、脳を刺激して興奮状態にし、自律神経を乱す原因になります。就寝の1時間前には画面から離れることをお勧めします。
梅雨時期に役立つ漢方薬
五苓散(ごれいさん):体内の水分代謝を整え、頭痛やむくみ、めまいの改善に用いられます。低気圧性頭痛の予防・治療に効果的です。
加味帰脾湯(かみきひとう):疲労感や不安感、寝不足に伴う心身の不調に用いられます。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):自律神経の過剰反応による動悸や不安、不眠に用いられます。
漢方薬は医師や薬剤師に相談して選ぶのがベストです。
KARADA整骨院でできること
当院では、気象病による不調に対し、以下のサポートを提供できます。
- 温熱療法: 血流を改善し、自律神経のバランスを整える
- 骨盤・脊椎調整: 姿勢の歪みを改善し、呼吸がしやすい体へ
- 頭部・耳周辺マッサージ: 気圧センサーである内耳の血流を整える
- 深呼吸・リラックス指導: 自律神経を安定させるセルフケア
- 生活習慣相談: 睡眠、食事、運動に関するアドバイス
梅雨の不調は、医学的根拠に基づいた対策により、確実に軽くすることができます。「雨の季節は仕方ない」と諦めず、ぜひ当院にご相談ください。
院情報
- 住所: 福岡県福岡市博多区板付7丁目8-59
- 電話: お問い合わせください
- 営業時間: 平日 9:00〜20:00(14:00〜16:00 休憩)、土日 9:00〜14:00
- 定休日: 水曜・祝日
- 駐車場: 無料3台

